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フライパンコーティング性能テスト

バイオタンの「こびりつかない」実力は本物であるからこそ、他社製品とのコーティング性能比較データを公表しています。この比較データについて解説します。

コーティングフライパン 最初はみんな「こびりつかない」

コーティングフライパンの良さは、なんとってもこびりつかないこと。でも、物によっては、すぐにこびりつくようになることも。だから、バイオタンも「こびりつかない」ことを2年間保証していても、最初だけではないのか?と気になると思います。
そこで今回は、バイオタンを製造するガストロラックス社が公表している、他社製品とのコーティング性能比較データを解説したいと思います。

試験は公平に、家庭で使い続けた場合を再現

下の表が、ガストロラックス社がデンマーク科学局立会いのもとで公平に行ったコーティング比較試験の生のデータです。表内で赤く囲っている枠がバイオタンのデータになります。
総合得点が低い方が、コーティング性能が良いフライパンになります。

比較試験の生データ

▲ 各社フライパンのコーティング性能比較表

もちろん、最初はみんな「こびりつかない」ため、実際ご家庭で使い続けた場合の磨耗状態を再現する「研磨耐久性」テストをした上で、他社製品を含めた「こびりつき」「焦げ付き」に関する性能比較テストを行います。
比較表で説明すると、黄色い箇所が「研磨耐久性」テスト、水色の箇所が「こびりつき」のパンケーキ焼きテスト、ピンク色の箇所が、「焦げ付き」に関するミルク焦がしテストです。黄色の「研磨耐久性」テストから順に解説していきます。

研磨耐久性テスト(研磨試験)

最初の研磨耐久性テストについて解説します。この研磨耐久性テストは、ドイツのtest誌規格「SWIWA2004 Stiftung Warentest」に基づいて以下の4つの段階を行っています。

  • 研磨無し
  • 15分研磨
  • 30分研磨
  • 45分研磨

この4つの段階が、一般家庭で使い続けた場合の磨耗状態を再現しています。15分研磨で1年間の使用に相当、30分研磨で2年間の使用に相当、45分研磨で3年間の使用に相当します。

手順

1.保護シートを貼る 2. 研磨剤、鉄球を投入して振動させる 3.15分毎に4分の1シートを剥がす

このテストの手順は以下の通りです。

  1.  保護シートを貼る
  2.  研磨剤・鉄球を投入して振動させる
  3.  15分毎に1/4シートを剥がす
  4.  評価

評価

研磨耐久性テストの評価点数は以下の通りです。点数が低いほど性能が良いということになります。

  1.  変化無し
  2.  変色のみ
  3.  所々でアルミ素材露出
  4.  中範囲でアルミ素材露出
  5.  広範囲でアルミ素材露出

バイオタンの結果

バイオタンの研磨耐久性の結果

バイオタンのコーティングは写真の通り、若干の変色のみで、その他の変化はみられません。これは、ご家庭の使用においても同様のことが言えます。

しかし実は、テスト結果を見てみると、このテストに関してはメーカーの差がほとんど出ていないことがわかります。国内では「15万回、20万回研磨試験合格」という表示がよくありますが、実はそれ自体はあまり意味がないと言えます。しかも、ヨーロッパの鋼球による研磨テストをすると、15万回研磨試験を合格したフライパンでも45分研磨でほとんど剥がれてしまいます。
この研磨試験が必要なのは、はじめに述べた通り、家庭での使用状況を再現した上でパンケーキ焼きテスト・ミルク焦がしテストに共するためなのです。

こびりつきテスト(パンケーキ焼きテスト)

つづいて、こびりつきのテストであるパンケーキ焼きテストについて解説します。
パンケーキ焼きテストは、世界的に見ても最も厳しいといわれるドイツ工業規格「DIN/CEN/TS12983-2」に基づいて、以下の手順で行っています。もちろん、研磨耐久性テストを行ったフライパンを使用しますので、研磨無し、15分研磨、30分研磨、45分研磨、それぞれどの程度こびりつくのかがわかるようになっています。

手順

1.5分間でフライパンを加熱し、7分間180℃でパンケーキを焼く 2. 7分間放置して冷ます 3.パンケーキの剥がれ具合をテスト・評価
  1.  5分間でフライパンを190℃±10℃まで熱する
  2.  7分間180℃でパンケーキを焼く
  3.  7分間放置して冷ます
  4.  テスト・評価

評価

こびりつきテストの評価点数は以下の通りです。点数が低いほど性能が良いということになります。

  1.  何もしないでスルッとはがれる
  2.  フライ返しで1回つつくとはがれる
  3.  フライ返しで5回つつくとはがれる
  4.  フライ返しでこそぐと簡単にはがれる
  5.  フライ返しで強くこそぐとはがせる
  6.  フライ返しでもかなりつよくこそがないとはがれない

また、このテストには「パンケーキ焼きのこびりつきムラの評価」があり、以下の通りです。上の点数と合わせて評価します。

  • a. パンケーキのかけらが部分的にほんの少し残る
  • b. パンケーキのかけらが部分的に少し残る
  • c. パンケーキの半分がくっついて残る
  • d. パンケーキのほとんどがくっついて残る
  • e. パンケーキ全体がくっついて残る

結果

他社製品

他社製品のパンケーキ焼きテストの結果

パンケーキがこびりつき、フライ返しで強くこそいでやっとはがれますが、こまかいこびりつきは残ってしまっています。

バイオタン

バイオタンのパンケーキ焼きテストの結果

バイオタンは、研磨無し、15分研磨、30分研磨、45分研磨、どの部位もこびりつくこと無く、フライパンを逆さにするだけでスルッとはがれます。バイオタンが「こびりつかない」ことを2年間保証している証明と言えます。

焦げ付きテスト(ミルク焦がしテスト)

ミルク焦がしテストは、ドイツのtest誌規格「SWIWA2004 Stiftung Warentest」に基づいて以下の手順で行っています。こちらも、研磨耐久性テストを行ったフライパンを使用しますので、研磨無し、15分研磨、30分研磨、45分研磨、それぞれどの程度焦げ付くのかがわかります。

手順

1.5分間でフライパンを加熱し、ミルクを注ぎ入れる 2. 17分間185℃でミルクを焦がす 3.ミルクの剥がれ具合をテスト・評価
  1.  5分間でフライパンを190℃±10℃まで熱する
  2.  17分間185℃でミルクを焦がす
  3.  テスト・評価

評価

焦げ付きテストの評価点数は以下の通りです。点数が低いほど性能が良いということになります。

  1.  水流ではがれる
  2.  スポンジで軽くこすればはがれる
  3.  スポンジで強くこすればはがれる
  4.  へらでこそげば簡単にはがれる
  5.  へらで強くこそげばはがれる
  6.  へらでこそいでもはがれない

結果

他社製品

他社製品のミルク焦がしテストの結果

へらでこそいでもはがれないほど焦げ付いています。

バイオタン

バイオタンのミルク焦がしテストの結果

バイオタンは、研磨無し、15分研磨、30分研磨、45分研磨、どの部位も水で流すだけでするっと落ちました。

  • 補足:このミルク焦がしテスト内容は保証対象外の使用方法ですので、真似をしないようにご注意ください。

まとめ

最後に、改めて比較表をご覧ください。ご家庭で実際に長く使用している場合を想定しても、バイオタンのコーティングの性能の良さがわかります。「こびりつかない」ことを2年間も保証をしているバイオタンのその実力、おわかりいただけたのではないでしょうか。なお、こちらで掲載している写真の元となっている耐久性テストの様子は、英語になりますが、動画で見ることができます。比較表の下に掲載しましたので、ぜひご覧ください。

比較試験の生データ

▲ 各社フライパンのコーティング性能比較表

【動画】耐久性テストの様子(耐久性テスト部分6:40から再生します)

▲ Gastrolux Cookware Manufacturing – English